恋風船
またやってるよ1組みたいな視線が釘づけられる中一瞬で離れた寂しさ。
「良かったな」
と、小声で田畑に言われた。
全員リレーがはじまり龍介のおかげでどんどん差が広がる。
4番目に走った俺はまた走る為に列に並ぶ。
どんどん走ってあっという間に残り数人だけ。
晴斗が走り俺の番。
田畑に(無理矢理)譲られたアンカー。
横を見ると走りが速い奴らばっかだ。
徒競走なら確実に俺が1番最下位だろうというような連中ばっかだ。