コイアイ〜幸せ〜
「着きましたよ」


佐々木のおじさまにドアを開けてもらい、エスコートされながら車を降りる。


おぉ、紳士ですねぇ。
その流れるような仕草に、惚れそうになりましたよ。

気分はセレブレティ、服装がスーツなのでガッカリですよ、佐々木さん。


「どうぞ、お気をつけて」


「ありがとうございます」


松本さんは、当然のようにうなずいていた。

お礼くらいしなさいよ、好意で送ってもらってるんだから。

ググッと彼をにらみつけてしまった。

念を込めた視線に気がついたのか、彼は佐々木さんに会釈をする。


「佐々木さん、送っていただいてありがとうございます」


うんうん、誠意は大切だよね。



「貴方なら、彼の何かを変えてくれるんでしょうか」


佐々木さんに、コソリと耳打ちをされてしまった。


いやいや、そんなだいそれたことを、滅相もありませんよ。


「さぁ、いざ美味しいお酒へ!!」


私はいきようようと、歩きだそうとした。





「一人で行くのですか?上司を置き去りにして」


そんな憂いを秘めた眼差しをむけないで下さい。

演技臭いんですよ。
私は騙されませんから。
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