gangな恋
よくよく考えれば、昼休み以降、何も飲み物を口にしていない。
私も喉カラカラだ。
「村上は何飲みたい?」
「んー…ココアも美味しそうだし、レモンティーもいいなぁ……んー…」
「ははっ、意外に優柔不断?」
何か軽く笑われたし。
「慎重に選んでるだけだよ。………よし、コレにする」
「はい、決まりな?」
「え、ちょっと…」
選んだのはホットココア。
私が手にしたペットボトルを生嶋は取り上げて、レジへと歩き出した。
「自分で払うよっ」
「いいから。勉強教えてくれるお礼、な?」