gangな恋
「そろそろ寝るか」
「え?」
「凜、俺のベッド使え」
「えっ、ちょっ…」
和弥は立ち上がったと思ったら、ベッド周りを綺麗に片付けて……いや、最初っから片付てはいたんだけど。
「ほら」
和弥はパパッと私の寝所を準備してくれた。
ほら――と言われても……
はいどうも…って、そんな簡単に承諾できることじゃない。
それに――――
「……あの、さ…」
「ん?」
「………」
自分から話しかけときながら、私は続きの言葉を見つけられずに、下を向いた。
「どうした?」
「……和弥は、さ…」
「うん?」
いつの間にか私の目の前にいた和弥は、すごく優しい顔をして、私の言葉を待つ。
「聞かないのか?何で私が怒ったのか…何があったのか……」