gangな恋


抱えた頭をゆっくりと上げると、夏帆が立っていた。




「どうしたの夏帆…」


「…今日の放課後、時間ある?」


「……うん」






そういえば夏帆、聖剛さんとはどうなってるんだろう…?




夏帆が男の人とあんなに親しく話すとこ、今まで見たことないし……。


気がない…わけはないと思う。


…というより、むしろ両思いだよね?




「ん?どうした?」


「あ、いや…別に」




いつの間にか、夏帆を見つめていたらしい。


ふーん?…と、納得してないように頷きながら、夏帆は自分の席へと戻って行った。

< 333 / 367 >

この作品をシェア

pagetop