gangな恋


放課後になって、私は夏帆に促されるまま、カフェにやって来た。


あの日、和弥とパフェを食べた、あの店。


こうやって見ると、すごく新鮮に見える。






「単刀直入に聞くけど……和弥先輩のこと、好きなんでしょ?」


「ぶっ!!」


「わっ、こら凜。汚いって〜」






私が大好きなチョコパフェを食べていると、夏帆のこの第一声。




「………」




単刀直入過ぎる、本当に。




「とうとう自覚しちゃった?」


「………」




やばい。


どんどん顔が熱くなるのが分かる。


言葉にしなくても、これじゃあ肯定してるようなもんだ。




ああ…


誰かとこういう話題話す時って、こんなにも恥ずかしいものなのか。

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