gangな恋


後ろ乗れって……


私のバイクなんですけど……




でも男の和弥を後ろに乗せるわけにもいかないから、私は素直に鍵を渡した。




「道案内よろしくな。あと、しっかり掴まれよ?」


「…落ちない程度に掴まるよ」


「ったく、照れ屋だなぁ凜は。」




なんだかむかついて、クスクス笑う和弥の背中を軽く叩いてやった。


そしてエンジンを吹かして出発したバイクは、私の道案内で今日の集会場へと到着した。


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