gangな恋
「ところでさぁ……」
一通りの挨拶が終わって、気にかかってたこと。
「夜龍の初代と3代目は分かったけど……2代目は……?」
「あ、確かに。いないよねぇ……」
話では歴代の総長は全員参加だったはず。
「遅れて来るのか?」
私がそう問いかけると、猛はキョトンとした表情を見せた。
「猛?…どしたの?」
美咲が心配したように顔を覗くと、猛はハッとした―――
「え、や…だって……」
「だって?」