私たちの半年間に題名をつけるなら…
「キーンコーンカーンコーン」
やっと授業が終わった。
なぜか今日だけは
とっても長く感じたよ。
ちあきに別れを告げ
私は待ち合わせの
コンビニへと急いだ。
私は少し不安だった。
もしも写メと全然違う人だったら…
私のこと見て
「うわっ…やっぱムリ」とか
言われたらどうしよう…
その前にちゃんと見つけられるか…
そんなことを考えていたけど
コンビニに着くと
その不安は一気になくなった。
だって…
雑誌コーナーのところで一人だけ、
挙動不審な男の子がいるんだもん。
周りばっか気にしてて
マスクをかけてるんだけど
顔が真っ赤なのが丸見え。
すぐに竜也だってわかったよ。
何気ない顔で店内に入り
竜也の方を見た。
一瞬、目があった。
でも竜也はすぐに逸らした。
へ?何で?
そう思った私はすぐさま
竜也に近づいた。
「あの…竜也くんですか?」
私の問い掛けに
やっと私だと気づいた竜也は
ビックリした様子で
私を見ていた。