黒の世界

確かに私は…


心の中ではどんなに好きでも、口に出す事ができない。


恥ずかしくて、言えない。


でも、今は―…





「ソウキ、好き」



そう呟いた瞬間、凄い風が吹いた。



「…あ?今なんて言った?」



その言葉は、バイクのエンジン音と風によって…掻き消された。




それでも…いつか、伝えるよ。


< 255 / 260 >

この作品をシェア

pagetop