心の中の宝物


「せんせーい。」

私はノックもせずにはいった。



「うわっ。ビックリした。」


想像以上の驚きぶり。


「ごめんごめん。」



今まで苛々してたのが安らいでいくのがわかる。



「どうした?」

「いや・・・それ、私の台詞。呼び出したのそっちだし。」



「あっそうだったね。」



「それで何?」

「そこ座って。」




私は先生の前に置かれた椅子に座った。



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