心の中の宝物

「夢梨さんって学年トップなんだってな。」

「まあいちお・・・」



そう私はこう見えて学年トップ。


親譲りなのもあるけどやっぱ暇があったら勉強してたからかな。





「でも夢梨さん一学期の成績ないよ?テスト二回とも受けてないだろ?それに授業もついていけないんじゃない?」

「まあ・・・」


授業聞かずに寝てただけだし。


「このままじゃ悔しくない?今まで頑張ってきたのに三年の成績悪かったら良い高校に行けないんだぞ?」


「う・・・ん。」



「じゃあな、今日から夏休みまで補習やろ?俺頑張るし。」


俺?



俺って・・・



「先生が教えるの!?」



私はビックリしてこけそうになる。


「おう!任せなさい。」



「本当にできるの?」

「努力する。」


先生が真っ直ぐに私の事を見る。


心臓がうるさい。



「わかった?」

「・・・うん。」

「よし!じゃあこれから毎日放課後ここに集合な。」


私は頷く。




先生と二人っきりで勉強・・・




どきどき 
どきどき


もう何?


この緊張。
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