濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-


「翔矢さん…あの…」


「どうした?」


「…ぎゅって…抱きしめて…欲しい…」


「怖くねぇのか?」


「…大丈夫」




翔矢さんは驚いた表情をして私を見つめ、コクンと頷いた私の隣りへ腰を下ろし包み込む様にぎゅっと抱きしめてくれた。


今、凄く温かい。


翔矢さんの腕の中って…こんなにも温かいんだ。


不思議な気持ちになって…とっても落ち着く。



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