濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-
「ねぇ翔ちゃん。ご飯食べたら、一緒にお風呂入ろう?」
「ブッ!!ふ、風呂っ?!」
「うん。お風呂。暑いからシャワー浴びたいなって思って」
「一緒にって…お前、誘ってるだろ」
「ち、ちがっ。ただ…なんか…これからは、自分の気持ちに素直になろうと思って」
「どうしたんだ、急に」
「だってほら、またいつどこで何が起こるかわからないでしょ?だったら、毎日後悔しない様に生きて行きたいなって…」
そう言う事か。
確かに紗耶の言う事はごもっともだが…風呂って…。
どう考えても蛇の生殺しだろ。