惚れたあなたは、王子様
2章  二学期

1.久しぶり

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「ひーめなっ!」

沙希が朝っぱらから私の後ろに

飛び掛ってくる。

私は朝から憂鬱なんだよ!!

とは言えず。

「おはよー」

と気の抜けた声を返す私に沙希

の顔はとっても不満そう。

でも今回だけは許して沙希!

なぜかって?

ついに二学期が始まっちゃった

から・・

彩斗を見ると悲しくなるじゃん

そんなことを思いながら外を見

ると仲良さそうに手を繋ぎなが

ら登校して来る志穂ちゃんと彩

斗。

「もう。忘れな」

急にそんな声がしたかと思うと

沙希がめっちゃ真剣な顔で外を

睨みつけていた。

「志穂ちゃんってさ」

「ぇ?」

私が言ったのとほぼ同じタイミ

ングで沙希さんの爆弾が爆発し

た。

「可愛くないよね。ただのぶり

っ子じゃん」

怖いですよ・・・

「もういいよっ^^諦める!忘

れる!」

「さっすが姫奈!!」

「うん^^」

私は沙希が居れば幸せなんだか

ら!
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