約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて

 「もしもし、温人!!」


 「ごめん。真幸。俺の事は
忘れてほしい。 探さないで
ほしいんだ。」


 「何言ってるの?どこにいるの?」


 「好きな女が出来たんだ。
そいつと生きていきたいんだ。
だから、俺の事は恨んでくれ。
そして忘れてほしい。」


 「ふざけないで。
ちゃんと会って話そう。
別れたいんならそれでもいいから。
だから、お願い。
顔を見せてよ。顔を見て言ってよ!!
ねぇ温人。おねがいだから。」


そんなわたしの叫びは、届かなかった。

無言のまま温人は電話を切った。






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