星に願いを~夜空の光~
奏は、一人の看護師さんと、出会った。
年は、俺と奏より1つ上。
奏と同じ病気で、一緒の薬を飲んでいる。
それでも、彼女はキラキラしていて、仕事が大好きっていうオーラがでている。
「奏も大丈夫だよ。あんなに、ステキな人に出会えてよかったね。」
「うん」
「奏を支えるから」
「ありがとう」
入院している、奏は日に日に元気になっていった。
退院も間近になってきたころ。
奏は言った。
「奏は生きてていいのかな?生きてる意味って何??」
君は、ホントに苦しんでいたんだね。だから、俺も思っていることを話すよ・・・
「奏、生きてる意味なんて誰もわからないんだよ。
でもね、奏は生きてていいの。幸せになるために生まれてきたんだから。奏には未来があるんだよ。神様はね、ちゃんと、見ててくれるんだよ。起きたことにも、これから起きることもきちんと意味があるんだよ。奏と俺が出会ったことも意味があるんだよ。」
君は、きっと不安でたまらなかったんだね。
生きてていいのか、不安だったんだね。
生きてていいんだよ。
だって、幸せになるために生まれてきたんだから。
俺が幸せにしてあげるんだから。