教室の片隅で秘密の放課後





男の手が私の制服を脱がしにかかる。



すると、さっきまでの虚勢心なんか脆く崩れ去って、恐怖心で唇がガタガタと震えた。



怖い…。



怖いよ…!



誰か…助けて!



「おい」



ただただ怖くて、助けを求めていた時、全く別の声が聞こえた。



妙に響くその声が、真っ直ぐに耳に届く。



た、助かった?



「お前、女相手に何やってんだよ。その子から離れろ」



「はぁ?別に何をしようが俺の勝手だろ」



そんな声にも耳を傾けず、尚も私の上からどかない男。



すると、足音が近づいてきて次の瞬間には私を押さえ付けていた男が消え、代わりに鈍い音がした。



まるで誰かを殴ったような。






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