一匹狼と無邪気なワンコ
『こんな手紙残してしまってすまない。気持ち悪いと思われてたらちょっと……いや、だいぶショックだな』
「むしろ自分の本当の思いに気付いたよ……キミってほんと、最後まで読めない奴だったね」
俺は泣きながら笑っていた。
便箋に涙が落ち、文字が滲んでしまったのであわてて涙を拭く。
『今日も言ったけど……本当にありがとう。お前と出会えてよかった。少しずつ前向きになれたんだ。それに学校へ来るのが楽しみになっていた』