一匹狼と無邪気なワンコ


 何か言いたそうな顔をしていたが、それ以上言われたらさすがの俺でもへこむ。


 いつだって有利でいたいし、上に立っていたいのに……あの男はいつもそれを邪魔する。


「昼飯!! 俺今日パンだから」



 後ろから声を掛けられ、俺は笑いをこらえながら答える。



「……めずらし~」


 別にパンだからってフレーズに笑えたわけじゃない。

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