夏の少年
夏の少年
夏の少年

夏の少年よ 君は何を瞳に映すだろう 大きな夢があるならば それを追い続けてほしい いつまでも

蝉時雨の声援が包む公園で 汗まみれの君は振りかぶる 蚊に刺された赤い勲章を 一つ二つ増やしながら 放り投げたボールの行き先は ストライクでもボールでも構わない 恐れずに投げることが大切なんだろう
夏の少年よ 君は何をその胸に宿すだろう 足早な景色は色を変えていくけど 君の信じる道が 例え色を変えようとも 君が塗り潰していけばいい 明日は君色

野球選手が夢だった君が 取引先に頭を下げる毎日 学校の先生にていた君が スーパーのレジ打ち おまけにクラス1プレイボーイだった君が 今じゃ三児の父親 人生なんてそんな上手くいかない 思った通りにならないものだと人は言うが 人生は一度きり 一度くらい賭けてみたっていいんじゃないか 夏の青春よ 遠くから聞こえる 少年時代の自分の声が 今の自分はどう映るだろう あの頃の自分に
最後に悔しくて泣いたのは いつだろう
最後に汗まみれで走ったのは いつだろう
最後に夢を描いたのは いつだろう
最後に…
夏の少年よ 君が振りかぶって投げたボールの軌跡は明日への架け橋 君は君が描いた大人になれる様に ここから祈ってる
まだそこに辿り着けてない僕らはきっと遅くない あの頃の自分が笑ってくれる様な大人になりたい
打たれて高く上がったボールが夏空を射す…。
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