幸せという病気
あゆみの目から一粒、涙が零れ落ちた。
「泣いちゃったかぁ・・・あゆみ・・・」
そう言い、母親があゆみの頭を優しく撫でる。
「お母さん・・・」
「ん?」
「・・・お父さんと・・・仲良くして?」
「え・・・?」
「私・・・良い子にするから・・・みんなで仲良く暮らしたい・・・」
それを聞くと、母親はあゆみを強く抱き締めた。
「ごめんね・・・あゆみに悲しい思いさせて・・・」
「・・・王子様は・・・目を覚ますかなぁ」
「じゃあ続き読むよ?」
「うんっ」
その絵本はあゆみに勇気を与え、やがて解れかけた家族を繋げていく。
そして時計は午後十時を指した。
「竜司兄ちゃん・・・?」
一人、竜司についていた香樹は、そのまぶたが少しだけ動いた事に気が付く。
「竜司兄ちゃん?起きて?」
香樹が懸命に話し掛ける。
やがて・・・
「・・・香樹・・・」
「起きたぁ?竜司兄ちゃんっ」
「・・・あぁ・・・」
竜司は意識を戻した。
それを確認すると、香樹は嬉しそうに竜司に「待ってて?」と声を掛け、外へと飛び出していく。
「みんなぁーっ!!竜司兄ちゃんが起きたよぉーっ!!」
香樹が廊下へ出ると、竜司は天井を見上げた。
「遥・・・」
夢の中で・・・
その全てがわかった。
今、自分が生きている理由。
そして、今・・・どうしようもなく悲しい涙が込み上げてくる理由を・・・。
「泣いちゃったかぁ・・・あゆみ・・・」
そう言い、母親があゆみの頭を優しく撫でる。
「お母さん・・・」
「ん?」
「・・・お父さんと・・・仲良くして?」
「え・・・?」
「私・・・良い子にするから・・・みんなで仲良く暮らしたい・・・」
それを聞くと、母親はあゆみを強く抱き締めた。
「ごめんね・・・あゆみに悲しい思いさせて・・・」
「・・・王子様は・・・目を覚ますかなぁ」
「じゃあ続き読むよ?」
「うんっ」
その絵本はあゆみに勇気を与え、やがて解れかけた家族を繋げていく。
そして時計は午後十時を指した。
「竜司兄ちゃん・・・?」
一人、竜司についていた香樹は、そのまぶたが少しだけ動いた事に気が付く。
「竜司兄ちゃん?起きて?」
香樹が懸命に話し掛ける。
やがて・・・
「・・・香樹・・・」
「起きたぁ?竜司兄ちゃんっ」
「・・・あぁ・・・」
竜司は意識を戻した。
それを確認すると、香樹は嬉しそうに竜司に「待ってて?」と声を掛け、外へと飛び出していく。
「みんなぁーっ!!竜司兄ちゃんが起きたよぉーっ!!」
香樹が廊下へ出ると、竜司は天井を見上げた。
「遥・・・」
夢の中で・・・
その全てがわかった。
今、自分が生きている理由。
そして、今・・・どうしようもなく悲しい涙が込み上げてくる理由を・・・。