幸せという病気
「・・・はっ・・・遥・・・?」
「・・・」
「遥!!しっかりしろ!?」
遥の目から大きな涙が零れ落ち・・・
「・・・・竜司・・・」
その微かな声を聞くと、竜司は遥の手を握り締めた。
「遥!?・・・おいっ!!死ぬな!!しっかりしろ!?」
「・・・・・・竜司・・・また・・・泣いてる・・・」
「こんな時までからかうじゃねぇよ!!・・・・おい・・・遥・・・・・結婚したばっかじゃねぇかぁ!!!!元気になんねぇとダメだろ!?!!」
室内には変わらず・・・連続して緊張の音が鳴り響いている。
幸せ病はその時・・・
ついに、その儚い命を奪おうとしていた。