幸せという病気


「お兄ちゃん!!ねぇ!!しっかりして!!」














懸命に遥が呼び掛ける。














「遥・・・おまえ・・・生きてんだな?」











「うんっ!!生きてるよ?お兄ちゃんが助けてくれたでしょ??・・・お兄ちゃん!!しっかりしてよ!!」















朦朧とした意識の中、武が蚊の鳴くような声で遥に話し掛けると、それに対し、遥はホロホロと涙を流し精一杯大きな声で訴える。

















「お願い・・・死なないで!!!」
















「遥ぁ・・・大きい声出すな・・・・・・・・おい竜司・・・?」












「・・・はい・・・」










そして武が竜司を呼ぶと、竜司は涙を堪えながら小さく返事をした。
















「・・・結婚式・・・・あげてやってくれ・・・・?」


















「・・・武さん・・・」











「・・・頼んだぞ?・・・」













「・・・・武さんも来てくれるんですよね・・・?式・・・」

















「・・・この体だしなぁ・・・・ちょっと・・・無理かもしんねぇなぁ・・・」





















竜司はそれを聞くと・・・自分でもよくわかっていないその感情が、抑え切れなくなる。










< 379 / 439 >

この作品をシェア

pagetop