幸せという病気

FROM 遥

そして私は今、二十二歳になりました。


ただ、目の前には未来が広がり、


こうやって、幸せを感じて生きていける事を、


心から嬉しく思える自分になりました。


それは、兄の死から教わったモノではなく、


精一杯に生きていた兄の証から教わったモノ。






あの頃・・・。






前に進めない私を、影でいつも応援していてくれたのも・・・。






ただ、恋に突っ走った私を、一度も否定せず見守ってくれたのも・・・。






私が好きになった人の事も理解してくれて・・・いつも支えになり、私達の幸せを心から願ってくれたのも・・・。








全て・・・大好きだった、私のたった一人の兄でした。









いつも、いつも、いつも・・・。





私の味方でいてくれた・・・。





頑張れ!!!って・・・背中を押してくれた・・・。





たくさん、ワガママも言ったのに・・・。





いつだってちゃんと聞いてくれた・・・。





そんな兄に・・・私は甘えてばっかりで・・・。





ホントに・・・





ゴメンね・・・。











あのね?お兄ちゃん。







私、今・・・とっても幸せだよ?






そして、お兄ちゃんが大事にしていた家族を・・・。






私とみんなで、しっかり守っていく。







だから、






安心して天国で過ごして下さいっ。
















ホントに、





長い間、ありがとうございました。









―伊崎 遥―

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