龍の女神となるべき姫【上】
「まじ綺麗……」
誰かが呟いた声で我に返った。
「すっげー、美人だよな!!」
「女嫌いだけど、あの人なら大丈夫かも」
「総長の彼女かな?」
「お似合いだもんな」
「あんな美人、日本にいるんだ」
「モデルか何かかな?」
「スタイル抜群だよな」
「さっきの笑顔やばくね?」
「総長と対等にしゃべってたぜ」
「何歳だろ?」
「大人っぽいよな」
「でも笑顔は可愛い系だぜ」
「1回しゃべってみてぇなぁ」
「俺らじゃ無理だって」
「だよなぁ」
「総長が連れてきた人だしなぁ」
「でも性格はよさそうだよな」
俺たちは秋都さんから集合がかかるまで、延々としゃべり続けていた。