龍の女神となるべき姫【上】



《くっそ……!!
おい、亜美を何が何でも守れよ》



「へぇ。
ちょっとは認めてもらえたんだ?」



《いちいちお前はうるせぇんだよ!!》



「ふっ。あんたやっぱり亜美の兄貴だな。
面白ぇわ」




今日初めてこいつとしゃべって、よくわかった。



空炎は、いい族だ―――



こいつが総長なら、悪いようになるはずがねぇ。




今思えば、学校で空炎の下っぱに出会っても、1回も敵視されたことねぇな。

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