龍の女神となるべき姫【上】
3人の間で重苦しい空気が流れる。
秋都はもう、口を開こうとしないし……。
何なのよ、これー……。
「あのね、亜美ちゃん」
留衣がやっと言葉を紡いだ。
「僕たちは、風龍の幹部なんだ」
……へぇー。
このクラスにいるとは聞いてたけど、それはこの2人のことだったんだ。
あっ。
私が初めて留衣に会ったときに気配に気づけなかったのも、留衣が幹部だったからなんだ。
なんか謎が解けて、すっきりした。
「……」
『……』