龍の女神となるべき姫【上】


3人の間で重苦しい空気が流れる。



秋都はもう、口を開こうとしないし……。



何なのよ、これー……。




「あのね、亜美ちゃん」




留衣がやっと言葉を紡いだ。




「僕たちは、風龍の幹部なんだ」




……へぇー。



このクラスにいるとは聞いてたけど、それはこの2人のことだったんだ。



あっ。


私が初めて留衣に会ったときに気配に気づけなかったのも、留衣が幹部だったからなんだ。



なんか謎が解けて、すっきりした。




「……」



『……』


< 39 / 303 >

この作品をシェア

pagetop