龍の女神となるべき姫【上】
私が真っ青になって、首をふるふると横に振っていると。
「まぁ、それはいいです。
それより、あの2人とはどういう関係なんですか?」
はぁ、なんか疲れたなぁ。
今の私には、まだ隠そうとする気力はないや。
もう、言っちゃえ。
『兄妹なの』
「兄妹なん!?
空虎と炎虎に妹がいたとは初耳やなぁ。
今の今まで、ようそんな情報を隠し通せてたなぁ」
「はぁ。……まったく。
最初から正直に言えばよかったんですよ?
別に妹だからって、取って食ったりなんかしませんって」