龍の女神となるべき姫【上】
あ、そういえば栗色の髪の人も銀髪の人も、私の名前を呼んでくれてる。
少しは警戒心がなくなったのかな?
「あのややこしい、専務だか家庭教師だかの関係は嘘みたいですが。
あなた自身は信じてもいいみたいですね」
そう言うと、にっこり笑った。
うわ。
『不気味じゃない……』
「は?」
ま、また私は余計なことを口に出して!!
「何が不気味じゃないんですか?」
ぎゃー!!
また不気味な笑顔に戻っちゃった。