龍の女神となるべき姫【上】
「クスクスクス。
亜美ちゃん?でしたっけ。
今の状況わかってますか?」
……へぇ。
智まで爆笑してんじゃん。
こいつ、そこらの女と全然違ぇな。
俺は、1人あたふたしている女を見ていると、口元が緩んできた。
あぁっと……確か、こいつの名前は。
そうだ。
「……亜美?」
これで合ってるはずだ。
『は、はいっ!!』
「男には綺麗って言うより、かっこいいって言うもんだろ」
慌てた返事が面白くて、笑いながら言う。