あなたとわたし〜魔法と呪い〜2


「………」


「………」


ありゃ?
なんか空気重い?


……俺のせい?

「大丈夫。
意外に冷静に話しあったし…

俺は今でも…大好きだから。


あんま…気にしないで下さい。」



イライラとは打って変わって、沈んでる勇作が…
ボソボソ話しだした。



「幹斗さ、…何だっけ…一から初めるって俺に言ってから、


すげえ大人になったじゃん。」



「まあ…幹斗は元がお子ちゃまだったけど…
確かに大人になったかもな。


傷つけないように必死だったんだろ?」



あんなふうにやつれた恵子は見たくなかった。


腹の中に溜め込んで、一人で苦しませたくなかった。


恵子が大事で守りたくて…
俺なりに大事にそおっと愛してきたつもりだった。
< 160 / 341 >

この作品をシェア

pagetop