あなたとわたし〜魔法と呪い〜2
「なんでって…
那智さん知ってたみたいだよ。
那智さんが言ってたって
考えすぎじゃんねー
って恵子が言ってたんだけど……」
今度はすんげー汗かいてる。
俺はバスルームに行ってタオルを一つ掴んだ。
「なに先生?
暑い?
すげえ汗だよ。
暖房きる?」
「お前…なんて言った?」
「へっ?
俺?
だって先生さ、好きだったって言ったじゃん。
俺に…
だから」
やばい。
すげえ面白い。
もうちょっと焦らそうかな。
「早く言えよ。
だから何」
怒ってる怒ってる。
あーおもしろ。