あなたとわたし〜魔法と呪い〜2
「俺等ってさー、二人でいてものろけてばっかじゃん。
でもむこうは違うらしいよ。
悪口ばっか…
二人で最低だ最低だって騒いでるんだってさ…
ひどくね?」
頭抱えてぶつぶつ言ってた先生は
ちょっと顔をあげた。
「志賀が言ってたの?」
「違う。村越。
一回、貴子ちゃんと優見に行ったじゃん。
あんときも。
優と先生どっちが子供かわかんない。
手がかかりすぎて腹立つとかさ。
俺のこともさ、すぐ拗ねるし、自分の友達にまでヤキモチ焼くし、相変わらずお子ちゃまとか。」
そう言ったら、腹抱えて笑い出した。
何この人?
Mなの?
悪口言われて喜んでる…
「あー面白い。
久々にこんな笑ったわ。
結局さ、お前も俺も最低なんだよ。
けど…お前には志賀しかいないし、
俺には那智しかいない。
まさかばれてたなんてなあ。
お前の妊娠すればとか、就活失敗すればも
もしかしたらばれてるのかもなあ。」
そんなの…口にしたこともないのに…ばれてたら、超困る。
振られるわ。