先生の片思い
「先生?」

「先生じゃないだろ」

「琉さ~ん?」

「何だ?」


ケーキの乗った皿とコーヒーを運ぶ。



「琉さんのこと、嫌いじゃありませんでしたよ」

「そりゃそうだろ。あれだけ俺の部屋に来ておきながら嫌いだったら泣くぞ」

俺の部屋、というか準備室的な部屋。
週1か2週間に1回くらいのペースできていた。
それも勉強とか進路とかじゃなく、ただの雑談をしに。



「うまそうだな」

「そうですね。食べちゃいましょ♪」


昔と外見はだいぶ変わった。
でも、中身は全然変わってないみたいだ。



しかし、綺麗になったもんだ…。
あのイケメンがこんな風になるなんて誰も予想できなかっただろうな。
最初からこうだったたらどれだけモテただろう。


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