先生の片思い
…って、俺何してんだよ!!
急いで柚奈を離す。



「そういえば、柚奈が好きそうなやつがいるんだよ」
仁の話題で必死にごまかす。


犬みたいで、ちょっと生意気だけど憎めない可愛い顔の仁。
柚奈は思った以上に食いついてきた。




「きっと可愛いんだろうなぁ」
口元を緩ませ、楽しそうに想像している。
ごまかすためだったが、仁の話をしてよかった。





「今度会うか?」

何となく、そう言っていた。




「いいんですか?」
目を輝かせて喜ぶ。
柚奈は変な妄想癖があるが、まぁ仁なら大丈夫だろう。



「やったぁ!!琉さん大好き」


こうやって、自然に笑って欲しい。
一緒に夕食を食べながら心からそう思った。
< 33 / 40 >

この作品をシェア

pagetop