あたし、脱ぎます!《完》


「な?
明日って何やってる?

深夜のコンビニバイトは
今日もあるのか?」



「コンビニのバイトが
朝6時までだから、

明日は昼まで寝てるよ。

それがどうしたんだよ?」



「じゃ、
明日の朝6時に
お前が働いているコンビニに迎えに行くから!

確か場所は……」



理は
俺の了承を得ないうちに
話を進めて行った。



「おい?
一体、何なんだよ?」



「お前、
夏らしいこともしてないんだろう?

明日は
ホスト仲間と海に
行くことになったから、

淳平も一緒に
今年最後の夏を楽しもうぜ!」



「は?
何、言ってるんだよ?

寝ないで行くのか?」



理は「そうだよ」と

当たり前のように答えると、

「ヤベ、キャッチだ!」と言って、

一方的に電話を切ってしまった。



あいつは

一体、何を考えているんだ?



俺は
かけ直すことなく、

一時間が過ぎた頃、


「水着、忘れるなよ!」と

波の絵文字が入った
メールが届いた。







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