あたし、脱ぎます!《完》



「俺たち、
二年から同じクラスだな」



雄介の長い指が
2年D組のクラス表を指す。


目で
ずっと追って行くと

『後藤雄介』を発見。


その後、
女子の欄に行くと

『永井萌香』の名前を見つけた。



「ホントだ!
同じクラス!宜しく!」



あたしは
雄介に顔を向けると、

目尻を垂らし
「おお!!」とあたしの頭を

クシャクシャと撫でた。


昔からこんな感じだ。


恋人というより兄妹みたい。



「萌香!!
また同じクラスだよ!!」



佳代の声が横から聞こえ、

振り返ると抱き締められた。



「ホント?良かった!!」



あたしは佳代の体に腕を回し、

2人で
「良かったね」と喜んだ。



2人と
同じクラスになれたあたしは

新しいスタートを切る!

楽しい日々が始まる!



……そう思っていた。

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