あたし、脱ぎます!《完》
あたしたちは
来た道をゆっくりと戻り、
駅前のマックに入った。
「いらっしゃいませ」という明るいお姉さんの声にも
テンションの低い声で注文してしまう。
窓際の席に腰を下ろし、
二人して
「あぁ~あ」と
溜め息に近い声を出した。
「理くん、
ちゃんと学校に行っているのかな?」
コーラの炭酸で
すっきりした口から
何気なく出た疑問だった。
すると
佳代は口を濁すように、
「それがさぁ。
萌香には言ってなかったんだけど」と、
うつむいたまま、
コーラを口にした。
東京の女子高生の声が
店内に響く中、
佳代の言葉を待った。
「実はね。
兄貴、全然学校に行ってないみたいなの。
学校から連絡が来たんだ。
だから
私に様子を見て来て欲しいって……」
「そうだったんだ。
でも何で
学校に行かないんだろう?」
佳代に訊いても、
「知らない」と
答えるだけだった。
その後、
30分が過ぎた頃、
理くんが
「ごめんごめん」とやってきた。
オシャレな服を着た理くんは、
先ほどとは別人だった。