*王子様に恋をして*



カタリと音を立てて席を立つ


それだけでもビクリと反応する2人に苦笑い


こんな時ばかみたいだけど愛されてんなぁって嫌でも感じちゃう


だから心配なんてかけたくないって思う


「結子ちゃん、いちごみるく買ってくれるんだよねっ?」


「えっあ、はい」


「じゃぁ早く買いいこーよっ」


ぎゅうぎゅうと2人の背中を押してムリヤリ歩かせる


私、ちゃんと笑えてた?









「あっやっぱりミルクセーキがいいなーっ」


「いちごみるくってさっき言ってたじゃないですか」


「えーでも飲みたいのー…あ!じゃあいちごみるくが結子ちゃんでミルクセーキは美咲が買ってくれればいいんじゃないっ?」


「はあ?!ばか言わないでよ、私今金無いんだからね?!」


「あ…、そっか…美咲ちゃんは私が元気なくてもいいんだ…。美咲ちゃんはまいのこと嫌いなんだね。うん、分かってた…分かってたよ…。嫌いなのに無理やり付き合ってたんだよね…今までごめ…」


「分かったわよ!!!買えばいいんでしょ買えば!!」


「ふふっ、ありがとー!美咲大好き!!!」


そういって抱きつけば少しよろけながらも支えて頭をぽんぽんと撫でてくれる


みっともないから、と結子ちゃんに剥がされちゃったけど


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