女番長


初め、何を言われたのか分からへんかった。

そのまま龍の顔を見つめてたら、急にあたしの目から涙がこぼれた。

その涙は止まることを知らず、後から後から溢れてくる。


龍はあたしを慌てた様子で見てた。

「えっ!ごめん!!めっちゃ混乱させたよな!?」

あたしは龍の問いには答えず、龍の胸に顔を埋めておもいっきり顔を横に振った。

「嬉しいねん…。」

龍はあたしの背中に手を回して、あたしを抱きしめた。

「返事、もう聞かせてもらっていい?」

顔を上げたら、龍が優しく笑ってあたしを見てた。

「よろしく…お願いします。」




< 186 / 192 >

この作品をシェア

pagetop