一男三女物語

「わからないわ！それでバパの部屋で色々調べていたんだけど？」

「何かあったの？」

「何にもないのよね〜ただ、日本にいたころは、どうも……ある政治家の記事を書こうとしていたみたいなのよ？」

「どう言うことよ？」

真紀が亜紀に聞いた。

「でも、私が推理すると、あくまでも推理だからね？パパは、その政治家の重大な秘密を知ったのよ、それでその証拠を持っているとしたら……」

「だったらどうなるの？」

真紀が問い詰めた。

「パパは誘拐されて、証拠の品を要求された。でも口を開かないので、宗一郎を誘拐して、口を開こうとした。どう？私の推理？」

「考え過ぎじゃ？今夜あたりパパはひょっこり帰ってくるんじゃないの？」

みんな後になって亜紀の推理が的中してたことを知ることになるとはこの時、誰も思わなかった。