秘密の花園



「理香ちゃん、今日はなんだかボーっとしてるよね。何かあったの?」


店長はメガネの奥のつぶらな瞳を私に向けた。


「店長…」


優しいセリフに思わず目頭が熱くなる。


ひとのことを思いやれるなんていい人なんだろう。


何かあったのかと聞かれたら、あり過ぎて頭がパンクしそうなくらいなんですけどね。


私はふうっと長いため息をついた。





「サタンを成敗するにはどうしたらいいんでしょうか…」





少なくとも聖剣エクスカリバーは手元にはない。


ことは一刻を争う。


サタンが水瀬さんに私の秘密をバラす前にこの世から滅さなければ。


だって無理だもん。


カットモデルなんてやりたくない。


金色のキノコになんてなりたくない!!




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