秘密の花園
「ちょっと!!あんた私より胸がでかいじゃない!!」
まみちぃ…とりあえず乳をまさぐるのはやめろ。するなら男にしてよ!!
「ペチャパイのまみちぃよりでかい女なんて山ほどいるだろ!!」
まみちぃの唯一のコンプレックスは胸がひとより小さめだということだ。本人はいたく気にしているらしい。
寄せてあげるブラの中に更に胸パットを3枚も入れていることを知っているのは私だけだ。
「見せなさい!!」
「嫌だっつーの!!」
必死の攻防を繰り広げていたその時、私の知らぬ間にポケットからポロッと紙くずが落ちた。
「なんか落ちたよ、お姉ちゃん」
「あ!?」
気づいたときにはもう遅かった。宇宙の彼方に飛んでいたあの問題が急に目の前に突きつけられる。
「“佐田 和馬”?」
「うぎゃああああああああー!!!!!」
私は唯香の手から猛烈な勢いで魔界への招待状、もといサタンの名刺を奪い取った。
ふ…封印するの忘れてた!!
「あ、あああ、悪霊退散!!」
名刺を床に置いてありとあらゆる呪文を唱えだした私に、2人が怪訝な顔をした。