秘密の花園




「っていうか、あんたゲームのしすぎよ。久し振りに来たと思ったらなんなのよ、この量は」


まみちぃは床に平積みされたゲームソフトと攻略本やらをぐいっと顎で示した。


凶悪な視線からババッと素早く身を挺してかばう。


「いいじゃん!!放っておいてよ!!」


確かにバイト代はすべて乙女ゲーに費やしてるけど、まみちぃだって食費をケチって化粧品につぎこんでるじゃないか。


「だからこんな不健康な身体してるのよ」


「うにゃん!!」


不意をついて腹の肉を掴まれたせいで、自分の声とは思えないおぞましい悲鳴が飛び出した。


く…くすぐったい!!


「まったく!!こんなに贅肉ばっかつけて!!」


三段腹とまではいかないが鏡餅くらいの厚さはある贅の限りを尽くした脂肪達がまみちぃの手の中で自由自在に形を変えていく。


次第にその手が上へと伸びていく。その手つきにそこはかとなく危機感を覚える。


「ちょっと!!どこまで触ってんのよ!!」


「うへへ!!いいではないか!!」


どこぞの悪代官のように調子に乗ったまみちぃがぐいぐいと私の身体をまさぐるのを腕を突っ張って必死になって防ぐ。


唯香がポカーンと口を開けているのがちらっと見えた。


お姉ちゃんは間違ってもそんな趣味ないからね!!


なにやら顔を赤くして目を逸らし始めた妹に眼力で訴える。




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