Hurly-Burly2【完】

ただ、クルミちゃんも北区の方には決して

行かなかった。

それはやっぱりこの間のこともあるからか、

クルミちゃんはそういう情報がよく分かるのか

とても助かった。

あんな恐ろしいことになるのはもう金輪際ご免である。

危険地区として有名だっていう。

あたしが住んでいるのは西地区で比較的ここは

すごく安全保障されている。

どの地域の中でも西地区ほどほのぼのなところは

ないとか言うらしい。

東地区も南地区もあまり出かけたりしないけど

この辺よりは危ないとかいうことをこの間馨君

が教えてくれた。

だから、絶対に1人で行かないでねって言われた。

行きたいときは一緒に行ってあげるから勝手に

行ったりしたら駄目だよって何度も言われた。

でも、あたしは基本自分の活動拠点がこの辺

だったからそんな遠出することもないし心配

要らないよって笑った。

よく分からないけど、みんなそんなあたしを

心配していたような気もしなくはない。

この間も行くなって言われて行ってしまった。

あれは自分でもすごい後悔した。

明香里ちゃんを助けたかったけど、あんなに

怖い思いをしたのは初めてだった。

だから、気を付けようとは思っていた。

そして、今に至る。

クルミちゃんを頼りに手を引っ張られて

一緒に逃げると言うね。

これは明らかに厄介なことに巻き込まれた

みたいです。

みんなには申し訳ないけどスリリング劇場

があったと小話のネタになりそうだ。

たはって笑いながら話せる内容ではない。

むしろ、馨君が聞いたらまた心配させちゃうと

思うからこのことは墓場まで持っていこうと

思いますよ。

まぁ、サユには一応話しておこうかな。

< 343 / 411 >

この作品をシェア

pagetop