【短編】素直じゃない
「何…」
言ってんの?って言おうとしたら
口をふさがれた。
智樹の唇で。
「直可愛すぎるー!!」
「ば、バカじゃないの?」
「俺バカだよ、直バカ」
「///~っあんたってそんなキャラだっけ?」
そう聞くとニヤッと笑って、
「俺、直のせいでキャラ変わったかも」
と言ってまたキスをしてきた。
ほんと変わりすぎ!
智樹こんな奴だっけ?
「あー直と離れたくない」
と智樹が呟いて思い出した。
そういえば、高校辞めるって!
「ねぇ!何で高校辞めるの?!」
「え?」
何で知ってるの?とでも言いたげな顔。
「…ねぇ何で」
もう一度聞くと、智樹は悲しそうな顔をして
「店継がなきゃいけないんだ」
と言った。