【詩集】タイムマシンの作り方

ダンス・イン・ザ・リサイクルショップ



あなたの好きな唄を
ハガキに書いて
街角のポストに託す午後

隣を歩く猫の毛並みは
あなたのシャツと
同じ色をしていた


鳴いた猫は走り出す
赤信号、切り取る 世界



3Rのご時世だし
もう一度拾いにいくのも
アリでしょう

4つあれば出来たことも
たった2つじゃ出来ないの

5つ星のレストランも
完璧な何かもいらないの

だから、ねえ

手を取ってみせるから
だから、ねえ ねえ


雨上がりのみずたまり
ひらり 落ちる葉っぱで
彩る足元

くすんだカーブミラー
磨かれたガラスのキラキラ

世界はこんなにも
あふれてるのに
なのに

足りないの 足りないの
キミが居なきゃだめなの

流れる景色よりも
遠ざかる未来よりも
何度だって迎えにいくわ

キミがキミを捨てたって
わたしは拾ってみせるから


踊りませんか
世界に踊らされてみませんか

拾って歩きませんか
いるものも いらないものも


冒険みたいでいいじゃない
キミと わたしと
世界のすべてと


走り出す世界は前へ





【わたしが愛しいのなら、】




「…帰ろう」
僕と居たら君が駄目になる
「なったっていい」

君が好きだから
僕は君が好きだから

「わたしが愛しいのなら、わたしと一緒に居てよ。」




愛され石ころ


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