BLACK†RAIN


必死に焦りがらいう理巧くんの声が聞こえる



見る…目を?



「…俺の」



ゆっくりと。

ゆっくりと、聞こえてくる。
ゆらゆらと視界が揺れる。
そして、女のあたしでも綺麗だと思う顔が目の前に。



…あ…れ…?



「目を…見ろ。」



見る。目を…。



「蓮!いい加減…に!」


「理巧、やめろ。」


止めに入ろうとする理巧を黒南さんが遮った。


「クロさん、なんで…。」


「まぁ、大丈夫だ。…見てろよあの子はきっと大丈夫だ。」


なにか確信があるように意味深を言う。


「……っ!どうなっても知りませんよ!」








黒目でも茶目でもない瞳。紫かかった綺麗な瞳が吸い込まれそう。


…そう、吸い込まれるように…。



「俺は人間なんて信用しない。ただの餌だ。」



え…さ?



ぼーとする意識の中、紫かかった瞳から目が離せないが声が聞こえる。



「女なんてもっとめんどうな生き物だ。なんでもかんでも自分の物にしたがる」



は?



「この女も同じだ。道具以下で餌にもなれない人間の女」




……はい?




「終わったなあの、強気な口を叩いてたあのアマ。」



楽しそうに足を組みながら、空也がそう言う。


「なに楽しそうに言ってるのさ!あーあ、せっかくかわいい女の子と色々出来ると思ってたのに…。」



そんな空也とは逆に、晶は肩を落としながらいじけ始める。




「後の事を気にして欲しいんだけど…!クロさんもなんであんな事言うんですか、決めたって言ってたでしょう?!」



そんな二人とは違い、呆れながら言う理巧。
そんな、理巧の問いかけに、落ち着いている黒南。



「空也、晶、理巧。」


静かなトーンで、でも。迫力がある。


「「「??」」」



「お前らにも、分かるよ…見てろよ。」










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