◇◆あじさい◆◇
〜別れの時〜
あの日…、父から告げられた言葉が何度も何度も、頭の中で繰り返され、一睡もできなかった…。


母の命に限りがある事…。
本当の親子ではないという事…。



私は今、何をどうとらえればいいのか、自分でも分からなくなっていた…。


夜が明ける頃…、
私は一人、家を出た。まだバスも走らない早朝…。

私は自転車を走らせ、母のいる病院へと向かっていた…。
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